interview

本質的な問題は何か?
問題解決のプロフェッショナルを磨く。

秋山 勝 代表取締役

本質的な問題は何かを問い続ける

当社は50を超える事業を起ちあげていますが「事業を作るぞ」という発想から、開発に着手したことは一度もありません。

常に「本質的な問題は何か?」を考えて、問題解決を進めてきました。

 

この思考の原点は、社会人として最初に勤めた小さな商社での体験に遡ります。当時、その商社には柱となる事業もなく、営業を担当していた僕は、

毎日「誰に何を、どう売ったら良いのか分からない」と悩んでいました。

 

あるとき、「なぜ人は物を買うのか?」を考えてみたんです。例えば「次のデートまでに新しいコートが欲しい」という悩み。

これ、実は「コートを手に入れること」は目的ではなく、デートで良いところを見せるための手段でしかないんですよね。

もしかしたらコートではない手段で、悩みを解決できるかもしれない。このことに気づいた瞬間、逆転の発想、つまり問題の捉え方が変わりました。

 

事象や現象ではなく「本質的な問題は何か?」を思考すれば、世の中に溢れる問題が鮮明に見えるようになり、

気がつくと営業として何でも売れるようになりました。私が今、仲間にも伝えている「問題解決思考」は、こうして培われたものです。

単機能でも確実にニーズに応えるサービスを

会社の起ちあげも、小さな「問題解決思考」が原点でした。2000年代初頭、当時は検索手段もポータルサイトが主流で、

ニッチな分野の情報を分かりやすく比較する方法がありませんでした。

そこで開発したのが「引っ越しの一括見積もりサイト」です。

 

私個人が悩んだ経験をもとに「引っ越しの一括見積もり」に目をつけたのですが、競合の少ない領域だったことから、

このサイトはあっというまに注目を集めました。

そこから「留学」や「フランチャイズ」など、サービスを横展開していきました。

単機能だけど確実にニーズに応えるサービス開発。これがベーシックのはじまりです。

Webマーケティングの大衆化を
目指して

事業において掲げているミッションは「Webマーケティングの大衆化」。

Webマーケティングを実践する上で、必要な力は2つ。ユーザーとのコミュニケーションを設計するための感性、

そして技術的な知識などテクノロジーへの理解です。多くの会社が両方を備えている環境にありません。

人口が大きく減少するなかで、Webマーケティングの需要が右肩上がりなのは、意思決定の場所がオンラインに移行しているためです。

 

当社のさまざまなサービスで培ったノウハウと資産を生かして、このWebマーケティングの根本的な問題を解決できたら、

たくさんの人の働き方や仕事の進め方にポジティブな変化を起こせると信じています。

「プロ意識」はアートやスポーツの世界だけではない

今のベーシックには、お互いを気遣いあえる優しい人がたくさんいます。

しかし、「優しさ」の裏を返すと、一瞬の軋轢を恐れて、挑戦を選ぶことに消極的だったり、ときには利己的になることもあります。

だからこそ目標達成のために考え方をぶつけ合ってチームを良い方向へ導ける人、手段に固執せず良い結果に向かって最速で走り抜ける人、

つまり「プロ意識の強い人」を仲間として迎えたいのです。


プロ意識は、アートやスポーツの世界だけでの話ではありません。与えられた役割を演じきって、期待に応えること。

それは当然、会社員にも求められる思考です。そしてプロ意識に、役職も年齢も関係ありません。

マネージャーも新卒も、それぞれに期待されている役割があります。

「何が何でも自分の役割を責任持ってやり遂げる」
そんなプロフェッショナルを貫ける人、あるいはプロを志して今よりも努力できる人とともに働きたい。

プロフェッショナルの集まる場所になれば、個人も会社も成長スピードは、ますます加速するはずです。

大きな挑戦も小さな失敗も、
世の中の問題を解決する通過点

プロフェッショナルとして成長し続けたい。自分の強みを磨いて世の中の問題を解決し続けたい。

そういう生き方を志す人にベーシックを選んでもらいたい。

 

実は私、とても怖がりです。大きな挫折をするのが怖い。だからこそ、今も挑戦を続けているし、だから「失敗」にも感謝できます。

挑戦しないと失敗しないし、失敗がないと学びもなくなる。失敗を避けて、挑戦せずに過ごしていくと、やがて大きな変化に耐えられなくなります。

だから、大きな挫折と自己成長のためにも失敗を恐れないで欲しいと思います。